2023年1月 溶接施工法試験の実施
2023年の年明けに、特定タンク 溶接施工法試験を受験しました。
この試験は、特定の素材(SS400、SUSなど)×各素材での厚みにおいて、自社で溶接できる仕組みが備わっているかKHK(危険物保安技術協会)様に確認いただくことになっています。
今後、より多くの種類のプラントやタンクのメンテナンスができるようになり、お客様へ提供できるサービスの幅を広げるために、これまで保持している溶接施工法の資格に加えて、追加で数パターンの試験を受験することにしました。
全体の流れとしては、まず溶接する素材の大きさや、開先加工の角度などから確認していきます。
そして、いざ溶接です。素材によっては事前にと、溶接後にバーナーであぶることで特定の温度に保っておく必要があります。
またこの溶接を実施している際には、時間、電流・電圧・素材の表面温度をきっちり計測して、この施工方法に問題がないか確認をしています。
今回はいつも弊社の工事に協力いただいている溶接士3名の方に、溶接をお願いしました。1回の溶接にだいたい30分~1時間かけ、複数パターンを実施いただきました。
この溶接完了後、以下のような試験を実施し、今回の溶接に問題がないか確認していきます。
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- 機械試験:引っ張り、曲げ試験による溶接部の強度の確認
- レントゲン試験:溶け込み不良や、隙間がないかなどの確認
以下は溶接士の方たちの溶接風景です。光はきれいですが、実際に直接見ると目の奥が光で焼けてしまい失明の恐れがあるので、要注意です!
無事に試験が通ったかどうかは2か月後を目安に分かることになっています。試験日までも準備など丁寧に進めてきたので、あとは受かることを願っておきます。
2023.3.14 追記
年明けに試験した溶接施工試験ですが、
引張り、曲げ、衝撃試験などの機械試験も経て、無事に合格できました!
新たなタイプのプラント・タンクのメンテナンスができるようになりました。